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J-GLOBAL ID：201602220193307156   整理番号：16A0314738

イネの体験型栽培実習が幼児の食意識の向上に及ぼす影響

Effects of Rice Cultivation Practice on the Improvement of the Infant Food Consciousness

著者 (2件)： 上地由朗 (東京農業大学短大) ,  垣内仁 (東京農業大学短大)
資料名： 日本農業教育学会誌  (日本農業教育学会講演会)
巻： 46  号： 2  ページ： 29-42  発行年： 2015年12月31日 
JST資料番号： L5506A  ISSN： 0915-9320  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京都世田谷区立松丘幼稚園の親子を対象に,東京農業大学世田谷キャンパス網室にあるライシメータを使用して,2012年および2013年に田植えおよび収穫の栽培実習を行った。両年ともに田植え実習は6月下旬,収穫実習は11月上旬に行い,収穫実習は刈り取り,脱穀,籾すり,精米の流れがわかるようなプログラムにした。それぞれについて,実習中の様子やその後の会話,行動や意識の変化などに関するアンケートを実施し,体験型栽培実習が食意識に及ぼす効果や影響について検討した。幼児期に栽培実習を体験することによって,食の有難みや尊さの理解,生命・大地・生産者への感謝,食への関心が高まる傾向にあり,食意識の向上に有効であることがわかった。また,田植えからイネ刈りを一連の流れにして体験することで,日常生活で食べているおコメの生産工程を実体験できることから食育の効果的なプログラムになることがわかった。そして保護者と子どもが食意識の向上のための取り組みを一緒に行い,保護者に向けての情報発信が大切であることが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *水稲 ,  田植 ,  収穫 ,  脱穀 ,  精白 ,  教育施設 ,  *幼児 ,  *実習 ,  教育 ,  意識 ,  食習慣 ,  アンケート ,  情報配布 ,  教育効果 ,  食育 ,  幼稚園 ,  *子供
準シソーラス用語： 栽培実習 ,  情報発信 ,  食意識 ,  *体験型実習 ,  農業教育 ,  幼児教育

分類 (4件)： 稲作  (FC03020C) ,  食品一般  (FJ01010Y) ,  技術教育・普及  (FA01040E) ,  科学技術教育  (AA04000C)

引用文献 (28件)：

• 古郡曜子・山口宗兼(2012)幼稚園における食育カリキュラム作成に関する基礎的研究-幼稚園教諭へのインタビュー調査を通して-.北海道文教大学研究紀要.36:23-34.
• 弦間夫佐江・中野貴子・田中明奈・木内清美(2011)幼稚園児を対象とした食育推進の取り組み」-調理師養成課程に所属する学生による食育の実践-.愛知江南短期大学紀要.40:121-130.
• 梶美保(2010)食育に関して保育園と家庭との連帯構築をめざす調査研究(2)-5歳児を中心に-.高田短期大学紀要.28:57-68.
• 木林悦子・上野恭祐・西谷香苗(2009)幼稚園・保育所における園児の食・生活習慣についての比較研究.園田学園女子大学論文集,43:85-101.
• 日下正一・長谷川孝子・風間節子(1997)幼児における植物の成長プロセスと生命に関する認識の変化:エダマメの栽培試験の効果.発達心理学研究.8:195-205.

タイトルに関連する用語 (5件)： イネ ,  栽培 ,  実習 ,  幼児 ,  食意識