抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ロボット工学と人工知能の融合・発展のために自律移動ロボットによるサッカーを題材とし,1997年に始まったRoboCupは,「2050年までに,人間のサッカー・ワールドカップチャンピオンに勝てる人型の完全自律ロボットのサッカーチームを作る」という目標を持つ。本論文では,1)ソフトウェアによるサッカー競技のシミュレーションリーグ,2)グローバルビジョンを前提とする小型自律移動ロボットによる小型ロボットリーグ,3)個々のロボットが搭載するセンサを利用して情報を把握する中型ロボットリーグ,4)コンピュータ,カメラ,モータ,電源を内蔵した人型ロボットによるヒューマノイドリーグ,5)市販の標準ロボットを用いる標準プラットフォームリーグの現状を解説した。1)~3)はRoboCup開始当時から存在し,1)には車輪型ロボットを人型ロボットに置き換えたサブリーグが2009年から登場している。3)には平面上のサッカーを行う2Dリーグとヒューマノイドロボットを模したモデルによる3Dリーグがあり,4)にはロボットの身長によって3つのクラスがある。5)では2009年から人型ロボットNAOが標準機とされ,2017年にはフィールド素材が人工芝になり,自然光が入る非一様な照明環境に移行するなど,2050年の目標に向かって進歩を続けていることを示した。