抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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2016年10月21日鳥取県中部にM6.6の内陸浅発地震が発生した。鳥取県中部には過去にもM7クラスの地震が頻発しており,政府地震調査研究本部からもM7前後の地震の発生を懸念する確率情報が提示されていた。本地震の滑り分布等については,強震記録,GNSS観測等に基づくいくつかの震源モデルが提出されている。いくつかの地点では最大震度6弱が記録されたが,4地点での速度記録からそれぞれの応答加速度を求め,震度7相当レベルとの比較を行った。その結果から,木造家屋に影響を与える0.3秒~0.5秒周期のレベル,初期の損害によって共振領域が0.5秒~3秒にシフトする現象に対するレベルと実際の被害との関係について議論することができた。また,応答加速度の卓越周期とそれぞれの地点での地盤卓越周期,それらが被害分布に与えた影響との関係性についても論じた。本震直後から臨時観測による余震観測を行ってきたが,その結果から,本震の強震動記録に見られる片ぶれをもたらした非線形性が,わずか23分後の余震では消失していることが見出された。