抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は気球に高張力繊維の菱形の目の網をかぶせる手法をもちいて長時間飛翔が可能な軽いスーパープレッシャー気球の開発を進めている。2016年に開発した体積2,000m
3のNPB2-1気球は,地上試験により,1,040Paの耐圧性能(要求耐圧性能の倍)が確認されているが,網の固定点が引っ張られたことによって変形した皮膜から破壊したことが判明している。そこで,生産工数を増やすことなく固定点を増やせる縫い付け方法を検討し,二列直線縫いが適当であることを見出した。この方法は,従来のダブルジグザクステッチと比較すると,網を縫い針で傷付ける危険が小さいこともメリットである。まず,体積10m
3の気球にこの方法を適用し,皮膜の溶着線上のすべての網の交点を固定したところ,10,000Pa以上の耐圧性能を示すことが地上膨張試験によって確認された。次に,体積2,000m
3の気球を製作し,1,020Paと先に試験した体積2,000m
3の気球と同様の耐圧性能を示すことが確認された。今後,この固定方法を用いて,体積7,000m
3の気球を製作し,飛翔試験を通じて,長時間飛翔が可能であることを実証する試験を実施する予定である。(著者抄録)