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J-GLOBAL ID:202002249799526936   整理番号:20A2612436

馬鈴薯新品種「パールスターチ」澱粉のビール醸造適性

Utility of Starch from the New Potato Variety ‘Pearl Starch’ in Beer Brewing
著者 (4件):
資料名:
巻: 67  号:ページ: 324-331(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: F0895A  ISSN: 1341-027X  CODEN: NSKKEF  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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馬鈴薯新品種「パールスターチ」澱粉について,澱粉性状の解析とビール醸造適性について検討した.「パールスターチ」澱粉の粒子形態はスムーズな球状で,平均粒径は23.5μmであり,Ca強化微粒子澱粉や通常の馬鈴薯澱粉よりも大粒子であった.「パールスターチ」澱粉は加水加熱により,64.8°Cの低い温度で糊化を開始し,粘度が急激に増加したが,澱粉粒の崩壊後に直ちに粘度が急降下し,粘度は通常の馬鈴薯澱粉よりも小さくなった.さらに,麦芽アミラーゼ酵素存在下では,粘度上昇温度が62.0°Cと無添加時よりも2.8°C低下し,糊化後に温度が下がっても,粘度が上昇(老化)しなかったことから,大部分の澱粉が分解されていることが示唆された.「パールスターチ」澱粉は前糊化処理を施さない場合でも,65°C加温の工程で,麦芽アミラーゼによって充分に糖化されることが明らかになった.「パールスターチ」澱粉を添加した麦汁発酵液のエタノール濃度は6.62%となり,麦芽のみの発酵液(7.01%)よりも若干アルコール分が低かったが,Ca強化微粒子澱粉を添加したもの(5.37%)および馬鈴薯澱粉を添加したもの(5.05%)よりも高いアルコール分であった.以上より,馬鈴薯新品種「パールスターチ」澱粉は,現在ビール醸造に広く利用されている前糊化処理の必要なコーンスターチとは異なり,前糊化処理を施さなくとも,65°C加温をすることで,麦芽アミラーゼによって充分に糖化されることから,製造工程の簡略化が可能となり,酒税法改正後のビール類の副原料として,有効な澱粉原料となることが示唆された.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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澱粉  ,  ビール 
引用文献 (15件):

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