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J-GLOBAL ID：202002250026507282   整理番号：20A1762588

石垣島西部名蔵川流域の重力測定

Gravity Measurement of Nagura River Basin, in the Western part of Ishigakijima Island, Japan

著者 (7件)： 宮川歩夢 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門) ,  名和一成 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門) ,  山谷祐介 (産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 再生可能エネルギー研究センター) ,  大滝壽樹 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門) ,  杉原光彦 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門) ,  奥田隆 (名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山研究センター) ,  住田達哉 (産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門)
資料名： 地質調査研究報告  (Bulletin of the Geological Survey of Japan)
巻： 71  号： 2  ページ： 63-76(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0341B  ISSN： 1346-4272  CODEN： CCKHA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国立天文台VERA石垣島観測局を中心とした名蔵川流域において,地下の地質構造を反映すると考えられる重力異常を明らかにするために重力測定を実施した.この重力測定では絶対重力測定及び周辺での相対重力測定を組み合わせている.絶対重力測定は国立天文台VERA石垣島観測局の重力計基台において,また相対重力測定は周辺域の62地点において実施した.得られた重力測定結果に既存の重力データを加え,重力異常図を作成した.これにより,名蔵湾から於茂登岳に向かって,負の重力異常が大きくなる傾向がみられた.これは,於茂登岳を構成する漸新世の珪長質深成岩が周囲のジュラ紀付加体に比べて密度が低いことによると考えられる.さらに於茂登岳麓から名蔵湾にかけて負の重力異常の帯が確認された.このことは,名蔵湾から於茂登岳に向かう局所的な基盤形状を反映し,密度の低い堆積層が埋める埋没谷の存在を示唆する.(著者抄録)

シソーラス用語： *沖縄県 ,  島 ,  重力測定 ,  *重力異常 ,  ジュラ紀 ,  付加体 ,  深成岩 ,  地下構造 ,  *重力探査 ,  石垣島 ,  埋没谷

著者キーワード (4件)： gravity map ,  Ishigakijima island ,  absolute gravity measurements ,  relative gravity measurements

分類 (1件)： 重力探査  (DE10020Q)

引用文献 (17件)：

• 地質調査所重力探査グループ( 1989) 地質調査所重力補正手順SPECG1988,地調月報,40,601-611.
• Heki, K. and Kataoka, T. (2008) On the biannually repeating slow-slip events at the Ryukyu Trench, southwestern Japan. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 113 (B11). 10.1029/2008JB005739
• 本多 亮・澤田明宏・古瀬慶博・工藤 健・田中俊行・ 平松良浩(2012) 金沢大学重力データベースの公表,測地学会誌, 58, 153-160. 10.11366/sokuchi.58.153
• Imanishi, Y., Nawa, K., Tamura, Y. and Ikeda, H. (2018) Effects of horizontal acceleration on the superconducting gravimeter CT 036 at Ishigakijima, Japan. Earth, Planets and Space, SpringerOpen, 70, 9.
• 今西祐一・名和一成・田村良明・池田博・宮地竹史・田中愛幸・宮島力雄・奥田隆・伊藤武男(2012)石垣島における超伝導重力観測,日本地球惑星科学連合2012年大会,SGD24-P08.

タイトルに関連する用語 (3件)： 石垣島 ,  流域 ,  重力測定