抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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重合性イオン液体で処理した木材の耐候性能を明らかにするため,スギ辺材を対象に,促進耐候性試験を行い,イオン液体処理前後の材表面における巨視的・微視的変化をイオン液体濃度と関連づけて検討した。試験後,無処理材の横断面では晩材仮道管の薄壁化および細胞間層の侵食が生じ,放射断面では壁孔部から亀裂が生じたが,イオン液体処理材では濃度100%で横断面,放射断面ともに形態変化は起こらず,濃度が最も低い5%で無処理材と比較すると劣化は抑制された。以上の結果から,イオン液体1-ブチル-3-ブチルイミダゾリウムアイオダイドは,木材表面における初期の気象劣化を抑制することが示唆された。(著者抄録)