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J-GLOBAL ID:200902281744303460   整理番号:09A0069858

茉莉花(Jasminum sambac)の香気成分

Volatile components of Jasminum sambac flower
著者 (3件):
資料名:
巻: 52nd  ページ: 87-89  発行年: 2008年10月25日 
JST資料番号: L0852A  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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実際に咲く花の香りを官能評価すると素馨は華やかで優雅で濃厚な強い香りをもつのに対し,茉莉花は素馨と比較すると軽やかなグリーン・フルーティーな香りが強い。茉莉花のヘッドスペース分析により,合計84成分を同定した。主要な成分は素馨の主要成分であるLinalool,Methyl benzoate,Benzyl acetate,Methyl salicylate,Indole,青葉様香気を有する(Z)-3-Hexenyl acetate,(Z)-3-Hexenyl n-butyrate,(Z)-3-Hexenyl (Z)-3-hexanoate,(Z)-3-Hexenyl benzoate,オレンジフラワー様香気を有するMethyl anthranilateであった。素馨と比較するとグリーン・フルーティー様香気を有する(Z)-3-Hexenyl acetate,(Z)-3-Hexenyl n-butyrate,(Z)-3-Hexenyl(Z)-3-hexanoate,(Z)-3-Hexenyl benzoateをはじめとする(Z)-3-Hexenyl骨格をもつエステル化合物やオレンジフラワー,グレープ様香気を有するMethyl anthranilateが多く,官能評価を支持する結果であった。さらに,花を摘む前(パテントアロマ)と摘んだ後(ラテントアロマ)を比較すると,摘む前の花からは2,6-Dimethyl-1,7-octadiene-3,6-diol及び3,7-Dimethyl-1,5-octadiene-3,7-diolがある程度量が検出されるものの摘み取ってしまった花からはほとんど検出されず,この2成分において大きな差がみられることがわかった。これら2成分はすずらん,ジャスミン様の温和なフローラル香を有する化合物であり,烏龍茶,紅茶,緑茶などの香りキー成分としての報告がある。これら2成分を既存の茉莉花様調合香料へ添加し,官能評価したところ,自然に咲く茉莉花を想起させる香りになることを確認した。茉莉花とお茶の香りの相性の良さを裏づける結果となった。(著者抄録)
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分類 (3件):
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精油,香料  ,  質量分析  ,  ガスクロマトグラフィー 
物質索引 (12件):
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タイトルに関連する用語 (2件):
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