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J-GLOBAL ID：201602211841759549   整理番号：16A0356478

第4の海底鉱物資源『レアアース泥』

著者 (18件)： 野崎達生 (海洋研究開発機構 海底資源研究開発セ) ,  野崎達生 (東大 大学院工学系研究科 エネルギー・資源フロンティアセ) ,  野崎達生 (神戸大 大学院理学研究科) ,  飯島耕一 (海洋研究開発機構 海底資源研究開発セ) ,  藤永公一郎 (東大 大学院工学系研究科 エネルギー・資源フロンティアセ) ,  藤永公一郎 (海洋研究開発機構 海底資源研究開発セ) ,  中村謙太郎 (東大 大学院工学系研究科) ,  中村謙太郎 (東大 大学院工学系研究科 エネルギー・資源フロンティアセ) ,  中村謙太郎 (海洋研究開発機構 海底資源研究開発セ) ,  高谷雄太郎 (早稲田大 創造理工) ,  高谷雄太郎 (海洋研究開発機構 海底資源研究開発セ) ,  安川和孝 (東大 大学院工学系研究科) ,  安川和孝 (海洋研究開発機構) ,  大田隼一郎 (東大 大学院工学系研究科) ,  大田隼一郎 (海洋研究開発機構) ,  加藤泰浩 (東大 大学院工学系研究科 エネルギー・資源フロンティアセ) ,  加藤泰浩 (東大 大学院工学系研究科) ,  加藤泰浩 (海洋研究開発機構 海底資源研究開発セ)
資料名： 日本海水学会誌  (Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan)
巻： 70  号： 2  ページ： 90-96  発行年： 2016年04月01日 
JST資料番号： F0235A  ISSN： 0369-4550  CODEN： NKAGBU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： レアアース泥発見の経緯と成因および日本の排他的経済水域(EEZ)内である南鳥島沖から近年発見された超高濃度レアアース泥について解説する。レアアース泥は深海底に降り積もって生成する堆積物の中で層REY濃度(ΣREY=La~Lu濃度+Y濃度)が400ppmを超えるものと定義されている。南鳥島沖のEEZ内から過去に採取されていたODPコア試料の分析結果から海底下10~100mの深い層にREY泥が分布することが確認された,その後海底面直下からレアアース泥が分布することが発見された。南鳥島起きレアアース泥を対象とした調査の結果からΣREY濃度が5000~7000ppmの高濃度のレアアース泥が発見された。この超高濃度のレアアース泥はさまざまな粒径の生物源リン酸カルシウムが他の層と比較して特異的に多く含まれていた。

シソーラス用語： *海底資源 ,  *鉱物資源 ,  資源 ,  資源開発 ,  *希土類元素 ,  海域 ,  小笠原諸島 ,  海底堆積物
準シソーラス用語： 金属資源 ,  南鳥島 ,  排他的経済水域

分類 (1件)： 金属鉱床  (DE09030H)

引用文献 (29件)：

• 1)Y. Kato, K. Fujinaga, K. Nakamura, Y. Takaya, K. Kitamura, J. Ohta, R. Toda, T. Nakashima and H. Iwamori, “Deep-sea mud in the Pacific Ocean as a potential resource for rare-earth elements”, Nature Geosci., 4, 535-539(2011a)
• 2)K. Fujinaga, K. Yasukawa, K. Nakamura, S. Machida, Y. Takaya, J. Ohta, S. Araki, H. Liu, R. Usami, R. Maki, S. Haraguchi, Y. Nishio, Y. Usui, T. Nozaki, T. Yamazaki, Y. Ichiyama, A. Ijiri, F. Inagaki, H. Machiyama, K. Iijima, K. Suzuki, Y. Kato, KR13-02, MR13-E02 Leg 2 and KR14-02 Cruise members, “Geochemistry of rare-earth elements and yttrium-rich muds in the Japanese Exclusive Economic Zone around Minamitorishima Island”, Geochem. J.(in revision)
• 3)K. Iijima, K. Yasukawa, K. Fujinaga, K. Nakamura, S. Machida, Y. Takaya, J. Ohta, S. Haraguchi, Y. Nishio, Y. Usui, T. Nozaki, T. Yamazaki, Y. Ichiyama, A. Ijiri, F. Inagaki, H. Machiyama, K. Suzuki, Y. Kato and KR13-02 Cruise members, “The discovery of extremely REY-rich mud in the western North Pacific Ocean”, Geochem. J.(in revision)
• 4)加藤泰浩, “太平洋のレアアース泥が日本を救う”, PHP 研究所, p. 253(2012)
• 5)藤永公一郎,安川和孝,髙谷雄太郎,大田隼一郎,中村謙太郎,加藤泰浩, “新たな深海底鉱物資源“レアアース泥”の探査と開発に向けた取り組み”,J. MMIJ, 131, 648-655(2015)

タイトルに関連する用語 (4件)： 海底 ,  鉱物資源 ,  レアアース ,  泥