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J-GLOBAL ID：201602286972893045   整理番号：16A0895703

結合様式の異なるフルクトオリゴ糖・フルクタン

著者 (1件)： 上野敬司 (酪農学園大 農食環境学群)
資料名： 生物工学会誌  (Biotechnology)
巻： 94  号： 8  ページ： 498  発行年： 2016年08月25日 
JST資料番号： G0440B  ISSN： 0919-3758  CODEN： SEKAEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 腸内の有用な微生物の栄養源であるプレバイオティクスについて,近年研究が進んでいる。代表的なプレバイオティクスであるフルクトオリゴ糖(FOS)は,スクロースにフルクトースが数分子結合したオリゴ糖である。さらに,フルクトースが多数結合した多糖はフルクタンと呼ばれ,代表的なものにイヌリンがある。FOSは主に微生物由来のβ-フルクトフラノシダーゼを利用して工業的に生産されている。特に1-ケストースは腸内有用菌であるビフィズス菌に利用されやすいことから,1-ケストースのみの効率的な生産が検討されている。イヌリンについては,植物からの抽出物及びそれを部分水解して重合度を調節したものが市販されてきた。最近では微生物酵素を利用して重合度の異なるイヌリンが食品素材として生産されるようになってきている。

シソーラス用語： *フルクトオリゴ糖 ,  *フルクタン ,  化学結合 ,  *少糖類 ,  腸内微生物 ,  イヌリン ,  インベルターゼ ,  ビフィズス菌 ,  *プロバイオティクス ,  不完全酵母菌類 ,  酵素 ,  微生物学 ,  *プレバイオティクス ,  結合形成 ,  微生物酵素 ,  微生物利用学 ,  Phaffia rhodozyma ,  微生物 ,  放線菌目 ,  放線菌科 ,  二糖類 ,  ピラノシド ,  フラノシド ,  グルコシド ,  ヘキソース ,  ケトース
準シソーラス用語： Xanthophyllomyces dendrorhous

分類 (2件)： 微生物酵素の生産  (FK03030L) ,  食品の化学・栄養価  (FJ01020J)

物質索引 (3件)： 1-ケストース ,  スクロース ,  フルクトース

引用文献 (5件)：

• 古賀仁一郎:食品と容器,51,724(2010).
• 中村早岐ら:日本生物工学会大会要旨集,3P-073(2014).
• 和田 正:バイオサイエンスとインダストリー,62,27 (2004).
• Ramnani, P. et al.: J. Nutr. Sci., 4, e10 (2015).
• Ramírez-Escudero, M. et al.: J. Biol. Chem., 291, 6843 (2016).

タイトルに関連する用語 (3件)： 様式 ,  フルクトオリゴ糖 ,  フルクタン