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J-GLOBAL ID:201902270985138697   整理番号:19A0005363

ひとみ軟X線スペクトロメータによるかに星雲からの熱X線特性の探索

Search for thermal X-ray features from the Crab nebula with the Hitomi soft X-ray spectrometer
著者 (115件):
資料名:
巻: 70  号:ページ: 14.1-14.17  発行年: 2018年 
JST資料番号: W2414A  ISSN: 0004-6264  CODEN: PASJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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かに星雲は1054ADで観測されたコア崩壊超新星(SN)爆発から生じた。超新星残骸(SNR)と見なされるとき,それはFeコア崩壊SNに対して異常に低く観測された噴出物質量と運動エネルギーを有する。この矛盾を解決する大質量シェルに対して集中的な探索がなされているが,検出されていない。代替案は,SN1054がFeコア崩壊SNeよりも一桁低い爆発エネルギーを持つ電子捕獲(EC)爆発であるということである。X線イメージング検索を,X線放出質量に関する厳しい上限を設定するために,かに星雲外周部におけるシェルからのプラズマ放出に対して実行した。しかしながら,ソースの極端な輝度はその近傍へのアクセスを妨げる。そこで本研究では,X線マイクロ熱量計を用いた分光法を用いて,Hitomi衛星に搭載した。その超エネルギー分解能を利用することにより,2~12keV範囲においてまだ検出されていない熱プラズマからの発光または吸収特性に対する上限を設定した。また,既存のChandraとXMM-Newtonデータを再評価した。これらの結果を組み立てることにより,衝突平衡の中と外の両方において,広い範囲の仮定されたシェル半径,サイズ,およびプラズマ温度値に対して≦1M(Sun)のX線プラズマ質量に対して新しい上限を得た。観測と比較するために,二つのSN環境(均一な星間媒質対前駆風)下での二つのSNモデル(Feコア対EC)に対するかに星雲 SNRの流体力学シミュレーションを行った。観測された質量限界は,SN環境が均一密度に対して≦0.03cm-3(Feコア)または≦0.1cm-3(EC)の低密度を,あるいは風環境に対して20km s-1において10-5M(Sun) yr-1の質量損失速度により提供されるものより幾分少ない前駆風密度をもつならば,両方のSNモデルと両立し得ることを見出した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
星雲  ,  宇宙線・天体物理観測技術 

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