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J-GLOBAL ID：201702214363702531   整理番号：17A0554025

地域食品研究のエクセレンス(第11回)マイクロ波前処理および熱風乾燥による新規セミドライフルーツの開発と普及

Development and Dissemination of Novel Semi-dried Fruit Prepared by Microwave Irradiation Pretreatment and Hot Air Drying

著者 (5件)： 藤原孝之 (三重県工業研) ,  久保智子 (三重県工業研) ,  佐合徹 (三重県工業研) ,  山岡千鶴 (三重県工業研) ,  山崎栄次 (三重県工業研)
資料名： 日本食品科学工学会誌  (Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology)
巻： 64  号： 4  ページ： 177-181  発行年： 2017年04月15日 
JST資料番号： F0895A  ISSN： 1341-027X  CODEN： NSKKEF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マイクロ波前処理および熱風乾燥による新規セミドライフルーツ製造法の特徴,普及状況について報告する。本技術は,果実の熱風乾燥の前にマイクロ波を照射する前処理を行うもので,乾燥時間短縮,表面の硬化抑制,ポリフェノールの酸化による褐変の抑制などの効果がある。また少量生産であれば,装置が安価で取り扱いも簡便な電子レンジを使用できるという利点もあり,普及性が高いと考えられる。本技術によって製造されたニホンナシ,ブドウのドライフルーツの外観や含水量,食品物性などの特徴を図示し,その長所を述べた。今後の課題として,原料費,人件費等を含めた製造コストが高く,販売上,輸入ドライフルーツに比して割高感が否めないため,購入層や販売場所を考慮した商品設計や品質の高さ,無添加を強調した販売戦略などが必要となるだろう。

シソーラス用語： *乾燥果実 ,  *乾燥 ,  ナシ ,  干ぶどう ,  食品特性 ,  物理的性質 ,  食品加工 ,  褐変 ,  商品化 ,  前処理 ,  電子レンジ
準シソーラス用語： *ドライフルーツ ,  ニホンナシ ,  *マイクロ波処理 ,  食品物性 ,  *熱風乾燥

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  食品の乾燥  (FJ03040T)

引用文献 (16件)：

• 1) Machiguchi, K. (2011). The situation of fruits processing in Japan. Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi) , 58, 272-276(町口和彦.我が国の果実加工を巡る状況,日本食品科学工学会誌).
• 2) Morifusa, S., Orikasa, T., Muramatsu, Y., and Tagawa, A. (2012). Effect of solution spraying during hot air drying on surface hardening and browning of freshly cut apple pulp. Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi) , 59, 583-590(森房素乃子,折笠貴寛,村松良樹,田川彰男.カットリンゴの熱風乾燥における溶液散布処理が表面硬化および褐変に及ぼす影響,日本食品科学工学会誌).
• 3) 尾﨑嘉彦(2011).干し柿の製造に関係する技術開発の動向.果実日本,66 (10),34-38.
• 4) 藤原孝之,久保智子(2013).ドライフルーツ,及びその製造方法.特許第5358772号,9月13日.
• 5) 土田 茂(2009).乾燥方法(自然乾燥を中心に),加工方法と施設·資材,乾燥野菜·果実,「地域資源活用 食品加工総覧」第5巻 加工品編,農山漁村文化協会,東京,pp.438の2-438の9.

タイトルに関連する用語 (9件)： 地域食品 ,  研究 ,  マイクロ波 ,  前処理 ,  熱風乾燥 ,  セミ ,  ドライフルーツ ,  開発 ,  普及