抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,日本産の「夢十色」を原料とした生米麺(以後生麺とする)の冷蔵保存が同麺の吸熱特性(DSC)および冷蔵保存した生麺の茄で後(以後茄で麺とする)の動的粘弾性に与える影響について検討した。その結果,冷蔵保存に伴い,麺のつなぎとして用いた糊化生地の澱粉分子は再配列が生じ,約43°Cと61°Cで二つの吸熱ピークが見られた。一方,冷蔵していない生麺は生澱粉による一つの吸熱ピークしか見られなかった。また,冷蔵保存1日・2日・4日の茄で麺の貯蔵弾性率と損失弾性率は,冷蔵していない茄で麺に比べ大きい値を示し,生麺の冷蔵保存に伴い硬い食感の茄で麺が形成されると推察された。なお,冷蔵保存1日・2日・4日の生麺の間にはDSCによる吸熱エンタルピーの有意差が認められず,それらの茄で麺の貯蔵弾性率と損失弾性率も明らかな変化が認められなかった。(著者抄録)