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J-GLOBAL ID：201002261029491756   整理番号：10A0375454

加熱操作法ごとの中華鍋の省エネ性およびCO₂排出量削減効果の評価

Comparative Effects on Energy Requirements and CO₂ Emission of Different Methods of Cooking by a Wok and Other Cookware

著者 (5件)： 三神彩子 (東京家政大) ,  三神彩子 (東京ガス) ,  喜多記子 (東京家政大) ,  佐藤久美 (東京家政大) ,  長尾慶子 (東京家政大)
資料名： 日本調理科学会誌  (Journal of Cookery Science of Japan)
巻： 43  号： 2  ページ： 98-105  発行年： 2010年04月05日 
JST資料番号： Y0637A  ISSN： 1341-1535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,幅広い料理法に対応できる中華鍋(鉄製)の特性を活用し,省エネルギー効果およびCO₂排出量削減効果をはかることを目的に,「妙める」「焼く」「揚げる」「蒸す」「煮る」の5操作法別に代表的な調理での他の鍋類との比較を行い,調理時のガス・水使用量,試料内部温度,仕上がりまでの加熱時間を測定し,さらにCO₂排出量に換算した。妙める(キャベツ妙め)では,中華鍋は鉄製フライパンと比較し約26%,テフロン加工フライパンとでは約56%,焼く(ハムステーキ)は,中華鍋は鉄製フライパンと比べ約13%,テフロン加工フライパンとでは約47%,揚げる(トンカツ)は,揚げ鍋と比較し約16%,蒸す(蒸しイモ)は,中華鍋で蒸籠を使った場合と西洋蒸し器とで比較すると,約7%のCO₂排出量削減効果が得られた。煮る(煮豚)では,中華鍋によるCO₂排出量削減効果はみられなかった。以上5項目中4項目の加熱操作の中華鍋使用の料理で7~56%のCO₂排出量削減効果が確認できた。(著者抄録)

シソーラス用語： *調理器具 ,  *加熱 ,  *省エネルギー ,  *減少 ,  環境保全 ,  二酸化炭素 ,  フライイング ,  直火調理 ,  煮込 ,  蒸煮 ,  料理
準シソーラス用語： *中華鍋 ,  *二酸化炭素排出量削減 ,  フライパン

分類 (2件)： 食品の加熱  (FJ03030I) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (10件)：

• 経済産業省. エネルギー白書. 2008, 35-40
• 東京ガス株式会社「食」情報センター. エコ・クッキング読本. 2009, 1-24
• 長尾慶子. 家庭におけるエコ・クッキングの実践がCO_2削減に及ぼす効果. 家政誌. 2008, 59, 903-910
• 三神彩子. 日常調理における調理操作の違いが消費エネルギーおよびCO_2削減に及ぼす影響. 日調科誌. 2009, 42, 300-308
• 川井考子. 家庭における鍋の使用実態. 信愛紀要. 1991, 31, 19-23

タイトルに関連する用語 (4件)： 中華鍋 ,  省エネ ,  CO2排出量削減 ,  評価