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J-GLOBAL ID:201702238345105310   整理番号:17A1909546

リンゴ新品種‘ローズパール’

New Apple Cultivar ‘Rose Pearl’
著者 (15件):
資料名:
号:ページ: 9-17  発行年: 2017年03月30日 
JST資料番号: Z0033E  ISSN: 2432-6631  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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1.‘ローズパール’は,果樹試験場盛岡支場(現 農研機構果樹茶業研究部門リンゴ研究領域)において,1990年に‘ふじ’に‘ピンクパール’を交雑して得た実生から選抜された,果肉が淡赤色に着色するリンゴ品種である。2015年3月26日に登録番号第24267号として種苗法に基づき品種登録された。2.樹姿は開張性で,樹勢は中程度である。短果枝の着生は中~少で,‘ピンクパール’と同程度,‘紅玉’よりは少ない。‘ローズパール’の満開日は5月17日であり,‘紅玉’より3日早く,収穫盛期は10月18日で,‘紅玉’とほぼ同時期である。3.‘ローズパール’の果実は円形ないし偏円錐形,果皮色は黄色で,‘ピンクパール’と似た色調を示す。果実重は407gであり,‘紅玉’より150g程度大きい。本品種の果肉色は,淡い桃色ないし淡赤色に着色する‘ピンクパール’と同等の色調であり,黄白色ないし黄色の‘紅玉’とは明らかに異なった。肉質は「中」と判定され,‘ピンクパール’(「やや不良」)より優れ,果汁の量は「中~多」で,多汁な‘ふじ’より少ないものの,「少~中」の‘ピンクパール’や‘紅玉’よりも多汁であった。糖度は平均14.3%であり,‘ピンクパール’より有意に高く,‘紅玉’より有意に低かった。酸度は平均0.57g/100mlであり,‘ピンクパール’や‘紅玉’より有意に低かった。果実の貯蔵期間は,20°Cの室温で10日程度,冷蔵で60~80日であった。4.‘ローズパール’において慣行防除下で顕著な病害虫の発生は認められなかった。斑点落葉病の接種検定を行ったところ,病斑の形成は認められず,本品種は斑点落葉病に対して‘紅玉’とほぼ同等の抵抗性を示した。5.‘ローズパール’のS遺伝子型はS1S3であり,S遺伝子型が同じ‘シナノゴールド’に交雑した場合の結実率,1果当たり種子数はともに低かった。一方,S遺伝子型が異なる‘ふじ’,‘つがる’等の主要経済品種とは交雑和合性であった。6.‘ローズパール’の果肉着色程度は年次によって多少変動し,夏季から収穫期にかけて気温が高めに推移した年次には着色程度がやや劣る傾向がある。そのため,果肉着色と生育期の気温との関連から,十分に果肉が着色する成熟果が得られやすい栽培地域を明らかにする必要がある。(著者抄録)
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分類 (2件):
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作物の品種  ,  果樹 
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